あたちは蘭。 コードネームはランラン。 この家に来て3ヶ月ほどになるわ。 傷を負ってボロボロだったあたちは、とにかく温かい寝床で休みたかった。 サビ柄の美しいあたちの魅力を全く理解していない女が家から出て来て、追い払おうとしたわ。これがママと呼ばれてる女。 そんな事くらいで引き下がれないから、ガレージの車の下で雨宿りをしながら機会を窺っていたの。 ママはあたちのことを檻に入れようとしたから逃げた。 この女には敵意を感じたから。 捕まらないと怒っていたわ。 お腹も空いたし、体も痛いし、寒くて死にそうになった時、玄関のドアが開いた。 パパと呼ばれてる男があたちのか細くはかなげな声を心配して出てきたみたい。 コイツは使える! そう感じたあたちは渾身の力で、車の上から塀に飛びうつって、パパに抱かれて家に入る事に成功。 とりあえず、おいしいご飯と暖かい布団を手に入れたわ。 まずは眠ろう。 体を治して、次の事はそれから考えよう。 あたちはパパのベッドに潜り込み、腕枕で寝てしまった。 パパは何も知らずにあたちの体を撫でながら寝ていたわ。 ノミ爆弾を抱えてる事を知らずに…。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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